熱源 川越宗一 9784163910413 文藝春秋（2019/08発売）
内容説明
故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太（サハリン）。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
川越宗一さんは、日本の歴史小説家です。2018年に『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞し、作家デビューしました。2019年には『熱源』で第9回本屋が選ぶ時代小説大賞と第162回直木三十五賞を受賞しました。2021年には『海神の子』を発表し、2022年には『見果てぬ王道』を発表する予定です。川越さんの作品は、歴史上の人物や出来事を緻密に調べて描くことで知られています。特に、アイヌや中国の歴史に関心が深く、その文化や思想を紹介しています。
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