水の柩 道尾秀介 9784062172578 講談社（2011/10発売）
出版社内容情報
私たちがあの場所に沈めたものは、いったい何だったのだろう。
五十数年前、湖の底に消えた村。少年が知らない、少女の決意と家族の秘密。
誰もが生きていくため、必死に「嘘」をついている。いま最もまぶしい作家が描く、成長と再生の物語。
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない？」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。絶望と希望を照らす作家・道尾秀介がおくる、心に染みる人間ドラマ！
内容説明
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない？」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。
道尾秀介さんは、日本の小説家・推理作家・歌手です。1975年に東京都で生まれ、玉川大学農学部を卒業しました。2004年に『背の眼』でホラーサスペンス大賞の特別賞を受賞し、小説家デビューしました。その後、『向日葵の咲かない夏』『カラスの親指』『月と蟹』などのベストセラー作品を発表し、直木賞や日本推理作家協会賞などの文学賞を受賞しました。2020年には、自身が作詞・作曲した曲『HIDE AND SECRET』で歌手デビューもしました。また、テレビ番組「今夜はナゾトレ！」にも出演しています。
道尾秀介さんの作品の魅力は、叙述トリックを用いた大どんでん返しの本格ミステリーやゾッとするホラー、コミカルなエンターテインメントなど、さまざまなジャンルを執筆していることです。また、「道尾マジック」と呼ばれる独特の世界観や、人間の感情や人生を描いた深い余韻もあります。道尾秀介さんの作品は、「小説でしか味わえない魅力」や「新しい読書体験」を提供してくれると言えるでしょう。
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